AusJapanMate’s Blog

おもに海外(オーストラリア)での妊活(妊娠・体外受精・IVF)と日々のあれこれ

Story 2 本格的に不妊治療がスタート 医者選びとコストについて ここ大事、テストに出ます!

僕は、オーストラリアのクイーンズランド州というところに住んでます。外国人妻と結婚して6年間、子どもができなかったため、いよいよ医者に診てもらおうということになりました。

 

僕(当時43歳)も、妻(当時38歳)も、子どもを作るには相当な高齢ですが、不思議と焦りはありませんでした。ただ、子どもができるタイムリミットが近づいているということは、二人とも感じていました。なんとなく、そういう深刻に考えることを避けてきたけど、もう逃げていられない年齢に達しているのは明らか。

 

ということで、まずは、診てもらう医者探し。こういうのは、やっぱり人づてが一番。今の世の中インターネットでほとんどの情報が出てきますし、病院や医師の評判なんてのも、もちろん掲載されているけれど、実際にネットで評判の良いレストランに行っても、「あれ、イマイチ…?」なんてことも皆さん経験あるはず。ここはやはり、信頼がおける知人の奥さんが利用したGynechorogist(婦人科医)にお世話になることに決めました。ちなみに、オーストラリアの婦人科医は、先述したGynechorogist(婦人科医)と、Obstetrics(産科医)が存在します。不妊治療に関しては、Gynechorogist(婦人科医)に診てもらい、妊娠したらObstetrics(産科医)に診てもらうという順番。もちろん、先生によっては、両方の資格を持っている人もいるので、同じ先生に診てもらうこともあるようです。

 

さて、僕たちが診てもらうと決めた人は私立病院のGynechorogist(婦人科医)専門の先生で、しかもかなり実績のある名医らしい。というか、かなり後で知ったことですけど、QLD州ではその業界で権威のようです。その先生にすべてを託そうということになりました。料金は、覚悟はしていましたが、高額です(汗) こういうところは、日本なんて比べ物にならないくらい、格差社会。お金を払えば、それに見合うサービスを提供してもらえる。逆に、お金が払えなければ、それなりのサービスになるという、いたってシンプルかつ残酷なシステム。例えば、大きな病院に行くと、公立側のビルと私立側のビルが一つの敷地内にあって、私立側の待合室はとてもきれいで、ネスプレッソやらジュースなんかが置いてあったり。また、極端な例ですが、Privateの保険を持っていないと順番を後回しにされ、救急で搬送されても、最悪死に至るなんて話も聞いたことがあります。お金持ちである必要はないかもしれませんが、お金を払える人でないと、満足のいく医療を受けられないと思ってもらって間違いありません。日本の皆さん、これが本当の格差社会というものですよー!

 

オーストラリアはまだ、それでも恵まれていて、日本と同様、Medicare(メディケア)と呼ばれる国民健康保険システムが備わっています。僕たちの妊活にも、保険適用要件に関しては、その恩恵を受けることができました。ありがたや、ありがたや。

 

ところで、決して裕福ではない、投資などの資産もない僕たちが、否が応でも高額になってしまう不妊治療の料金を支払えたのは、結婚以来コツコツ貯めた貯金があったから。日本人の習性ですね、貯金は(笑) そして、こういうときのために使うものと割り切っていたので、高額な医療費ですが、意外にも精神的ダメージはありませんでした。日頃は、「スーパーで何円得した」とか、「あっちのガソリンスタンドのほうがリッター当たり数セント安い!」とか、みみっちくて小さい男なんですが、やるときはやる男なんです!

 

さぁ、何はともあれ、不妊治療が本格的に始まりました。つづく。