AusJapanMate’s Blog

おもに海外(オーストラリア)での妊活(妊娠・体外受精・IVF)と日々のあれこれ

Story 11 採卵後の情緒不安定には抹茶ラテ。それと、スターウォーズから学んだ心得とは?

仕事から帰ってきて夕飯の準備をしていると、妻から突然の電話。

(僕が毎晩、夕飯を作ります。それがそのまま、翌日の弁当になります)

 

しかも、電話の向こうで泣いているではありませんか。

 

(僕)「どうした?何かあったの?」

(妻)「今日、血液検査をしたら、ホルモンの数値が高くて、このままだと、週末の受精卵の移植ができないかもしれないって言われた。」

(僕)「うーん、まぁ、それなら仕方ないよね。でも、このまえ無事に採卵できたんだから、それで良しとしないと。受精卵の移植は、また今度で仕方ないよ。」

(妻)「うん。ちょっとホルモンバランスが悪いから感情的になってるだけ。」

(僕)「そうか。」

(妻)「気持ちを鎮めるために、お茶して帰る。」

(僕)「了解。大好きな抹茶ラテでも飲んできなよ。」

 

だいたい5分から10分くらいの短い会話をして、電話を切りました。

 

ここまで比較的、順調に事が進んで、ちょっとした足踏みな事態でも感情的になってしまう。少し順調過ぎて、期待値が高まってしまったのかもしれない。

不妊治療を行っている時点で、決して順調とは言えないといえばそれまでだけど、まだ1回目のトライで成功すると思うのは、やはり楽観的だという自制が働く。

 

妻の知り合いには、IVFに10回もトライした人もいるという話を聞いたり、芸能人の不妊治療や妊活ブログを読んだりすると、やっぱりみんながんばっているけど、そうそう簡単には成功しないようなストーリーもいくつも見てきた。

とにかく、“期待しない”ことが、気持ちを落ち着けるという結論に行き着く。

 

妻が帰ってきた。もう落ち着いている様子。とくに落ち込んでいる風でもないので、本当に、IVF前のホルモン投薬などで、精神的に不安定になっていただけと思われる。ていうか、案外ケロッとしている。(抹茶ラテ、効果抜群!)

 

妻には、あんまり期待をしないほうがいいとたしなめ、妻もそれに同意。

IVFの低い成功率や、たくさんの人が簡単には行かないことを身をもって体験していることなどを引き合いにして、ちょっと話し合い。

うまく行けば、ラッキー。うまく行かないのが、当たり前。

このくらいの気持ちで臨まないと、ホント、ダメだった時のショックが大き過ぎる。

 

いつものごとく話は逸れますけど、スターウォーズで、アナキン・スカイウォーカー(後のダースベイダー)がダークサイドに落ちる前、彼は、出産時に妻のパドメが死んでしまう予知夢を見る。それを回避すべく、ダークサイドのボスであるダース・シディアスに「妻を助けたければ、私の手下になれ」と言われ、まんまと陥落。パドメは、双子を出産すると同時に、予知夢通り、死んでしまう。そして、ダース・シディアスは、アナキンにこう告げる。

 

「おぬしの怒りが、彼女を殺した」

(実際は、出産による死。らしい)

 

スターウォーズの例え話の内容と意味合いが異なりますけど、要は、あんまり想いが強過ぎると、期待し過ぎて相手にプレッシャーを与えたり、期待外れでガッカリしたときの表情や言動が相手に絶望感を与えてしまう可能性があるので、くれぐれも気を付けなければと、この妊活中に常々このスターウォーズのシーンを思い出してしまうのです。

こうした悪い意味での妊娠することへの強すぎる想いは、もしかすると女性にも当てはまるのかもしれませんね。なんとしても妊娠してみせる、子どもを産みたい。

でも強過ぎる想いは、うまくいかなかったとき、自分自身にも悪影響を及ぼす可能性大きくて、危険です。

「できなくて当然」と、期待値を下げてみてください。

 

このように僕は、妻が苦しんでいるとき、スターウォーズの1シーンを思い出してます。ちょっと不謹慎なことかもしれませんが、これが現実なんです(笑)