AusJapanMate’s Blog

おもに海外(オーストラリア)での妊活(妊娠・体外受精・IVF)と日々のあれこれ

Story 17 新しい先生にバトンタッチして、初めての定期診察

前回のStory16から、丸3か月間が経過してしまいました。その当時は、ちょうど新型コロナウイルスの話題が大きくなり始め、僕の住むオーストラリアでも、世間が少しざわついてきた頃。もちろん、勤め先も同様で、「うちらも、この先どうなっていくんだろう…」という状況で、ブログを書くどころの気分ではなくなってしまってました。ということで、3か月前に遡って、書き進めたいと思います。

 

最初にお世話になっていたGynecologist(婦人科医)の先生とは、前回の妊娠確認後の診断でお役御免となり、今回の定期診断から女医のObstetrician(産科医)になりました。ここからは、お腹の赤ちゃんを無事に成長させ、出産させることが目的となります。

 

さて、今回の診察は、前回の診察から1か月と少し経過した後のこと。まずは、エコーによる診断で、お腹の赤ちゃんを診ます。天井から吊るしてあるモニタに、エコー画像が映し出されます。ちなみに、エコーは、GE製(General Electric社)。この会社は、原子力発電所のタービンやら、飛行機のエンジンなんかも作っている世界最大のアメリカの総合電機メーカーです。医療機器だと、他に、MRIとかCTなんかも作ってますね。

 

話しをエコー診断に戻します。妊娠週数は、おおよそ10週目くらいでしょうか。エコーで見える赤ちゃんの体長を測ると、2.63㎝。僕の頭の中のイメージでは、産まれたてのピンク色の毛のないパンダの赤ちゃんが、ミルクを飲むためにお母さんパンダのおっぱいに向かって行くところの感じをイメージ。短い腕が見え、両脚はしっかりと見えます。エコー中に、両脚を上下するところを見ると、「あー、ちゃんと生きてる」って実感できます。それと、エコーを心臓にフォーカスさせると、小さい赤ちゃん特有の速い心音が聞こえてきます。172bpm(1分間に172回の心拍数)ということで、これも正常値。まだ妻も胎動を感じることだできませんから、こうしてエコーを見ることで、妻も僕もひと安心することができました。

 

とりあえず、安定期に入るまであともう少し。もちろん安定期に入ったからと言って100%安心できるというものでもありませんが、「もしかしたら流産してしまうかもしれない」という大きな不安は、安定期に入ることで解消されるのではと希望的観測です。

 

ここから、現時点での夫としての感想。やはり、自分の体の中に子どもを授かるわけではないので、エコーという形で実際に目視することによって、僕たち夫婦の子どもがいることをようやく実感し直すというのが正直なところ。しかも、エコーの中で赤ちゃんが動けば、なおのこと生きていることを見られるので、実感度がアップ。夫が妻の定期診察に付き合うことで、赤ちゃんの生死や成長に影響はしませんが、妻の現状を共有することや、エコーで生きていることを目視することで、父になることへの多少なりの認識やモチベーション向上、あとは親としての責任者の自覚を養うことができるような気がします。もちろん、人にもよるとは思いますが…。

 

なので、もし、奥様が夫に、診察に付き合ってもらいたい場合は、「あんたも責任者だから」と正論でお願いするのではなく、「お腹の中で動く赤ちゃんを見るのは、おもしろいよ」とか、「診察終わったら、おいしいものでも食べに行って、好きなお酒飲んでいいよ」くらいのカジュアルな感じで誘ってもらえると、夫としては重くならずに行きやすいかもしれません。ちなみに、僕たちが利用しているオーストラリアのクリニックですけど、どうもほとんどの奥様が一人で来ているように思われます。海外の男性は奥様に協力的なイメージがありますけど、ちょっと美化され過ぎているような気もしなくもありませんね。