AusJapanMate’s Blog

おもに海外(オーストラリア)での妊活(妊娠・体外受精・IVF)と日々のあれこれ

Story 13 胚盤胞(受精卵)の移植、結果はいかに!?

前回は、胚盤胞(受精卵)の移植が完了したところまでをお話ししました。今回は、もちろん、その後の話。

 

妻は引き続き、膣内にホルモン剤を塗布しています。この薬は、もらった分が終わるまで続けなければならないそうです。自己注射で痛い思いをすることに比べたら、かなり気分的には楽そうです。

 

さて受精卵の移植が終わると、今度はちゃんと着床しているか、すわなち妊娠しているかが心配。こればかりは、運のみぞ知るという状況でしょう。妻はやることはやったという自負があるでしょうし、僕をそれをちゃんと見てきました。なので、やっぱり、うまく行ってほしいなぁとひそかに願っています。以前に話したスターウォーズの想いが強すぎるではないですが、2人ともお互い、期待していない素振りで日々を過ごしました。

 

ただ、やはり、妻のほうはどうにも心配な様子。僕も見かねて、市販の妊娠検査薬を試してみることを奨めるも、妻はどうも乗り気ではない模様。なぜなら、今も引き続き膣内にホルモン剤を塗布している状況では、正確な診断結果が期待できないからとのこと。

 

(僕)「そりゃ、そうかもな。そうかもしれないけど、居ても立っても居られないのなら、先に結果が分かれば、数日後の診断でがっかり具合を減らすことができるかもよ。」

 

夫としてできるのは、実際の診断で落胆することを予防する措置を提案するくらい。あとできることと言えば、行きたいところや食べたいものを叶えてあげるくらいでしょうか。そういうことで、甘やかしてあげるくらいしかできませんもんね。

 

あと、僕の憶測ですけど、やっぱり妊娠検査薬で結果を知りたくない。とくに悪い結果だった場合を想像すると、それはショックが大きいとも思ったんだと思います。それもわからなくもない。なので、余計に、夫としては「期待しない」ことしか言えません。

 

さて、そこから数日経過して、いよいよ妊娠状況確認の当日の朝。妻は、もう、本当に居ても立っても居られない様子。無理もない。去年から1年近く、妊娠に向けていろいろと頑張ってきましたから。

 

そこで、僕からもう一度、「診断結果が待ちきれないのなら、市販の妊娠検査薬を試してみな。」と助言。妻はホルモン値で正確な結果が出ないからと最初は拒んでいたものの、これ以上辛抱できないと自分で悟ったのでしょう。すかさず近くの薬局に出向き、2つの違うメーカーの妊娠検査薬を買ってきました。

 

このときの僕の心境。

「うまくいっているといいなー。でも、うまくいかなかったとしたらどうしようかなぁ。妻はがんばってたもんなー。けど、体外受精1回目でうまくいくなんて、虫が良すぎるかもなー。」と、うすぼんやりといろんな想いが頭の中を巡りました。

 

妻がトイレから出て来るや否や、

「Bullshit!!!! (牛の糞から転じて、嘘つき)」

 

(僕)「あー、ダメだったのね。どれどれ検査薬見せてごらん。」

 

よく映画やテレビのCMなんかでは、妊娠検査薬で妊娠が判明する場面では、赤いラインが入っているイメージ。妻から渡された妊娠検査薬には、検査窓の真ん中に青いラインが1本。たぶん、この青いラインの両端に、妊娠していると赤いラインが出てきたんだろうなー、と思いにふける。うーん、やっぱ、1回じゃうまく行きっこないね。がんばったけど、そうは問屋が卸さないってか。

 

で、もう一度、妊娠検査薬を見て、その検査窓の下の小さな説明書きを見る。

「青いラインが出たら、妊娠です」

 

あれ、妻よ、この妊娠検査薬を見る限り、君は妊娠しているって出ているけど、さっきの「Bullshit」は何だったんだい?僕にはちょっと理解できません。

 

妻は、検査結果が信じられない!ってことの「Bullshit!!!」だったようです。で、もう1つ別のメーカーの妊娠検査薬を試すと、今度は想像していたような赤い線が出ているではありませんか。

 

いくら妊娠検査薬の結果の確度が99%だとしても、所詮、素人の見立て。しかも膣内にホルモン剤を塗布している状況を鑑みると、その薬剤の影響がないとも言い切れないのも確か。僕からは、そうは言っても、完全にラインが出てこないよりかはましな状況であることで妻を諭し、クリニックへ。

 

結果は、「無事、妊娠」

 

さて、受精卵は、今の段階では着床して妊娠という結果になりましたが、そうなったらなったで、今度はその妊娠状態が無事に維持できるのかが心配になってくる。なんと人間とは現金で、心配性な生き物か…。

 

妊娠はしていたものの、今度は次の心配事に移っていったという心境というのが、僕らの正直な感想。でも、妻は、ひと安心してもいいと思います。