AusJapanMate’s Blog

おもに海外(オーストラリア)での妊活(妊娠・体外受精・IVF)と日々のあれこれ

番外編 オーストラリアの山火事(Bushfires)の現状

今回は、今、日本でも話題になっているオーストラリアの山火事、Bushfires(ブッシュファイア)の現状について。

 

僕が住んでいるブリスベンという町は、オーストラリアで3番目の大きさの都市。1番は、もちろんシドニー。2番目はメルボルンブリスベンは、クィーンズランド州の州都。シドニーは、ニューサウスウェールズ州の州都。メルボルンは、ヴィクトリア州の州都。

 

数か月前には、ブリスベンから100㎞ほど離れたところでも山火事が頻発していて、僕が住んでいる場所のあたり一面が煙で茶色く濁っているなんてことが何日かありました。その影響で、急性のぜんそくになる人もいたようで、以前の職場の元同僚の人も、医者に煙によるぜんそくと診断されたようです。

 

なにせ雨が降らない。クィーンズランド州の愛称は、“Sunshine State(サンシャインステート:太陽の州)”と言われるほどで、年間の晴天率が300日以上と言われている。つまり、ほぼ毎日、晴れていると言っても過言ではありません。基本、晴れ。洗濯をするにはうってつけの天気だけど、さすがに雨、降らなさすぎ。ブリスベン近郊で山火事が頻発していたときは、3か月間くらいまとまった雨が降らなかった。

 

その上、オーストラリアの木は、かなりの油を含んでいるため、乾燥した天気が続くと自然発火してしまう。その証拠に、僕たちは週末によくハイキングに行くのですが、森の中の木がなぜか焼け焦げているのをよく見ます。もくもくと炎が出るほど燃えなかったとしても、猛暑の日は、おそらく自然発火してじりじりと焼けてしまったのでしょう。幸い、ブリスベン近郊は、年末くらいからまとまった雨が降り始め、超乾燥期間は収まり、同時に山火事の発生もほぼなくなりました。

 

現在、山火事がひどい地域は、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州。雨が降らない上に、40℃を超える熱波がたびたび来ているようで、それが原因で山火事を頻発させている。ここ2か月くらいテレビのニュースは、そのあたりの山火事のことばかり。現在のオーストラリアの首相のスコット・モリソンはそんな中、クリスマス休暇にハワイに行って、非難轟々。ハワイから帰ってきて、被災地を訪ねるも、現地の人からは罵られるわ、握手を拒まれるわで、挽回するのは非常に困難な状況。まぁ、当然といえば当然の仕打ち。政治家として甘過ぎました。

 

そしてなにより今回の山火事の被害でひどいのは、人間よりも動物たち。10億匹の動物が今回の山火事で死滅したと言われています。また、オーストラリアは世界最大のラクダの繁殖地となっているとのこと。内陸の砂漠地帯には、100万頭以上も生息するとも言われている。そんなオーストラリアのラクダ、もともと増えすぎて問題だったが、今回の大規模な山火事で、より一層、“害獣” 扱いとなり、殺処分の対象になってしまいました。ラクダの大群は、水を求めて民家や入り込んで破壊したり、牧畜にも被害をもたらしているからとのこと。そこで、オーストラリア政府は、空(ヘリコプター)から撃ち殺して、個体数を減らすという計画。すでに5,000頭以上の殺処分を実施した模様。山火事被害は今は人間のほうが一大事だからか、オーストラリア国内では、ほぼ話題になっていません。かなり腑に落ちない措置だけど、オーストラリア人はそれでいいんかなぁと、つくづく思いました。(参照:AFP BB News)

f:id:AusJapanMate:20200219205750j:plain

ラクダ牧場にて。アルパカに比べ穏やかな性格でした。

 

話しは戻って、オーストラリアの被災地や被災者の救済は何か?それは、日本の震災被害のときと同様、観光に来てお金を落としていくことだと思います。オーストラリア人は、本当に、日本や日本人に親しみを持ってくれているみたい。行く先々で、僕が日本人とわかると、「この前、日本に行ったよ」とか「今度日本に行くんだ」とか、「私の子どもが、日本にいる」などなど。そんなオーストラリア人に対し、今回の山火事の被害の救済措置として、オーストラリアに来て、食べて(少ないけど)、観光して楽しんで、多少のお金を落としてくれれば、それでもうお互いWin-Winの関係のいっちょできあがり!

 

みなさん、良かったら被災地支援がてら、オーストラリア遊びに来てください!